僕がPTを目指したきっかけは高校生の時に肩を怪我し、リハビリを受けた事です。
僕みたいに肩怪我した人を少しでも減らすぞ〜!!
肩の勉強しまくるぞ〜って思ったんですが、
「あれ?なんかめっちゃ複雑じゃね?」と思ってひたすら逃げました笑(本当は逃げちゃダメですよ)
何でそうなるかって、構造を全く理解していなかったからです…笑
構造の全てを理解するのは難しすぎます。
が、その一部を知る事で僕自身苦手意識は一気になくなりました!!
今回はそんな肩関節の構造と見ていくポイントをザックリ(笑)と説明しますよ〜!!
(あくまでも初級編?笑)
肩関節とは
一般的には肩甲骨関節窩と上腕骨頭で構成される肩甲上腕関節(狭義の肩関節)の事を指す。
しかし肩関節は複合体として捉える必要があり
- 胸骨
- 鎖骨
- 肩甲骨
- 肋骨
- 上腕骨
上記が肩複合体を構成しています。
肩関節の構造って?
- 不安定性が高い関節
- 自由度が高い関節
関節窩って骨頭に対して1/3の大きさしかないんです。
関節面が狭いため不安定↔︎自由度が高い
要するに不安定な分、肩甲骨が自由に動いてそれを補います。
そして関節唇・関節包やインナーマッスルで安定させています!!
肩関節を構成する関節
肩関節をみていく上で、狭義の肩関節で意識してしまいがちですが
広義の肩関節を意識しないと確実に改善しません!!
- 肩甲上腕関節
- 第二肩関節
- 肩鎖関節
- 胸鎖関節
- 肩甲胸郭関節
これが広義の肩関節です。
肩関節の構成
・肩甲上腕関節
・肩鎖関節
・胸鎖関節
・肩甲胸郭関節で構成されている。
肩甲上腕関節以外の状態を見る事は臨床上めっちゃ大事。
— 渡部 晃大 〜どさんこ理学療法士〜 (@wtakki_0325) 2018年10月30日
どんな流れでみたらいいか?
基本的には広義の肩関節が全て絡み合って円滑な動きが完成します。
肩甲上腕関節(狭義の肩関節)だけみてしまうと確実に行き詰ります。
個人的には肩甲胸郭関節→肩甲上腕関節へと動きをみていく事が大事です!!!
実際にはどれも大事ですが…
詳細に話すと胸鎖関節、肩鎖関節、肩甲上腕関節、関節包、上腕二頭筋腱長頭、烏口上腕・肩峰靭帯などなど(ここでは触れないでおきます!!)
なんで肩甲胸郭関節?
肩甲胸郭関節とは胸郭(肋骨)と肩甲骨の間の関節の事。
簡単に言うと肩甲骨の運動を司る関節です!!
肩甲上腕関節は肩甲骨関節窩-上腕骨頭 ですね。この二つがしっかりと動く事でGHの動きを作ります。
しかも関節窩って骨頭に対して1/3の大きさしかないんです。
不安定かつ自由度があるところを固くしてしまうと自由度が損なわれる→代償的に動いてしまう事で痛みに繋がってしまいますね!!
そこで大事なのが有名な肩甲上腕リズムです!!
肩甲上腕リズム
上腕骨挙上と肩甲骨上方回旋の割合。
Codmanさんは2:1(上腕骨挙上:肩甲骨上方回旋)と報告。
近年では 1.7:1 という報告もされています!!
ちなみに下垂位であるほど上腕骨の割合が高く、挙上位になるほど肩甲骨の割合が高くなります。
よって挙上角度を改善させる為には肩甲胸郭関節の可動性が必要ということになります!!
(ちなみに180°挙上だとGH約120° 、肩甲骨上方回旋約60° の割合になってます…なんか怪しいけど)
文献で様々な報告あるから見てみてね!!
脱線しましたが
肩甲胸郭関節(肩甲骨)の動きが悪くなる→肩甲上腕関節の動きも悪くなる。って考えても良いくらいです!!
なのでまずは肩甲胸郭関節に目を向けてみてもいいかもしれませんね!
そこで更にエラーが出たら隣接関節の評価をしていきましょう!!(他の記事で書くよ〜)
まとめ
- 肩関節には狭義と広義の肩関節がある
- 臨床においては広義の肩関節を意識
- 広義の肩関節は5つの複合関節
- その中でもまずは肩甲胸郭関節⇆肩甲上腕関節から見てみると良い
- 肩甲上腕リズムは2:1 or 1.7:1 のバランスで成り立っている
是非是非臨床で意識してみて下さい!!
質問があればSNSやLINE@から質問して下さいね!
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