初めまして、ライターの髙清水と申します。
4月からPT2年目になりました。札幌市内の整形外科 で外来と入院患者さんのリハビリをしています。その中でも肩関節疾患の患者さんを担当するこ とが多いので、初めての記事は「肩関節の超基礎」について書かせていただきます。
この記事を読むと、肩関節の特徴と可動域について簡単に学べます。 気軽に読んでみてください!!
はじめに
ちょっと質問させてください!
みなさんは学生時代、肩関節について深く学んだ記憶はありますか? みなさんの肩関節の印象は?
「習ったっけ?」
「習ったけど、よくわからん」
「なんか複雑じゃない?」
「みる機会少なくない?」
そんな肩関節ですが、臨床に出ると整形外科にかかわらず、脳外科などでも見る機会が出てきます。
多くのセラピストは一度は担当することになるのではないでしょうか。 これを機に一緒に学んでいきましょう!
肩関節の特徴
多くの組織から成り立っている
骨→上腕骨、肩甲骨、鎖骨、胸骨、肋骨…
関節→肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節、肩鎖関節、胸鎖関節…
靭帯、筋肉…
と、これだけでも肩関節の運動には様々な要素が関わることは予想できますよね?
まずは名前と大まかな役割を知ることが大事です。
前方に不安定で後方が硬くなりやすい
これは、臼蓋と骨頭の大きさの関係によるものです。
肩甲骨の関節窩は、骨頭の1/3しかありません。
不安定さを補うために後方、下方が硬くなって安定しようとします。
例えとして臼蓋が大きい股関節は仲良しカップル、小さい肩関節は破局寸前…なんて話も聞いたこ とがあります笑
複合的に動く
皆さんも学生時代に各関節の可動域を暗記しましたよね?
一般的には
・屈曲180°
・伸展50° などなど、国家試験には必須でした。
ですが、、、 この可動域は肩関節複合体での可動域なんです!
肩甲上腕関節、肩骨胸郭関節、肩鎖関節、胸鎖関節の複合して動いた結果の180°なのです。
ちなみに、重要な知識を1つ!
上肢の挙上100%のうち
・肩甲上腕関節~40%
・肩甲胸郭関節~20%
・肩鎖関節~10%
・胸鎖関節~10%
・その他~10%
と言われています。
肩関節の可動域
肩関節疾患の患者さんは多くの方が可動域制限を伴っています。 今回は、可動域をシンプルに捉えるようになりましょう。
方法はシンプル!
・複合体としての可動域を見る
・肩甲骨を固定して肩甲上腕関節の可動域を見る
これだけです笑
肩甲上腕関節だけでの角度は 屈曲約90°、外転約100°という報告があります。
よって
肩甲骨固定下での可動域が小さければ肩甲上腕関節の制限
複合体での可動域制限があるものの、肩甲骨固定下での可動域が比較的保たれている場合は
肩甲上腕関節以外の制限が大きいことが予測されます。
個人的には肩甲上腕関節の可動域制限がとても多い印象です。
その先にはなぜ可動域制限が起こったのか?ということまで考えないといけませんが、今回は割愛させていただきます。
ここまでご覧いただきありがとうございました。
以上、超基礎的な内容だったので物足りなかった人もいるかもしれません笑 次回からはもっと深掘りした内容もお届けしていこうと思います。
さらに知識を深めるために、他の記事も合わせて読むことをお勧めします!
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